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供給
1.国産
- 令和4年2月の全国の肉豚出荷頭数は、1,333千頭(前年比99.7%)と前年並みとなった。
地域別出荷頭数(数値は前年同月比);北海道100.9%、東北99.7%、関東96.8%、北陸甲信越95.3%、東海105.6%、近畿101.4%、中四国99.8%、九州・沖縄101.5%
- 令和4年3月の全国と畜頭数は、1,452千頭(速報値;3月31日まで集計、前年同月比95.6%)と前年をやや下回る見込みとなった。
なお、稼働日数は昨年より1日少なく、1日当たりの平均と畜頭数は66,018頭(前年実績:66,024頭/日、前年差△6頭/日)と前年並みとなった。
- 肉豚生産出荷予測(農水省食肉鶏卵課;令和4年3月14日付け)によると、令和4年4月;1,386千頭(前年同月比96%)、5月;1,330千頭(同102%)、6月;1,327千頭(同99%)、7月;1,316千頭(同100%)、8月;1,326千頭(同100%)であり、今後5か月間の合計頭数は前年比約99%と前年並みとなっている。
2.輸入
- 令和4年2月の輸入通関実績は、豚肉全体で71.9千㌧(前年同月比111.9%、前月比87.0%)と前年を大きく上回り、チルドが35.2千㌧(前年同月比111.1%、前月90.3%)、フローズンは36.7千㌧(同112.7%、同84.2%)となった。国別でみると、チルドでは米国とメキシコが増え、フローズンではスペインの大幅な増加が目立つ結果となった。
(参考)形態別相手国別輸入数量
チルド ;米国17.1千㌧(前年同月比 115.2%)、カナダ15.5千㌧(同 99.8%)、メキシコ2.6千㌧(同199.9%)
フローズン;スペイン10.7千㌧(同 163.8%)、メキシコ6.9千㌧(同89.9%)、デンマーク5.9千㌧(同 122.3%)、カナダ2.1千㌧(同 84.7%)、米国2.1千㌧(同 64.9%)
- (独)農畜産業振興機構の需給予測(3月29日公表)によると、3月の輸入量は、711千㌧(前年同月比103.1%)と全体では前年をやや上回る見込みとなっている。チルドは2月並みながら(前年は入船遅れ分の通関が集中したため前年を大きく下回る)、フローズンでは、中国の買い付けが弱まったことにより値下がりした欧州産が増加したため、前年を大幅に上回る予測となった。
4月の輸入量は、88.4千㌧(同89.6%)と全体では前年を大きく下回る見通しとなっている。
チルドが3月並みとなるものの(前年は巣ごもり需要の影響で輸入量が増加したため前年を大きく下回る)、フローズンは現地価格の高騰により数量が減少して前年を下回る予測となった。
令和4年3月:チルド35.1千㌧(前年同月比85.4%)、フローズン36.0千㌧(前年同月比129.3%)
令和4年4月:チルド35.5千㌧(同87.5%) 、フローズン52.9千㌧(同91.1%)
直近3か月(2~4月)平均:チルド35.6千㌧(同期比94.2%)、フローズン42.3千㌧(同期比107.0%)、合計77.8千㌧(同期比100.7%)
需要
1.家計 消費
- 総務省発表の令和4年1月期家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,923g(前年同月比96.7%)、支出金額が2,755円(同97.8%)となり、購入量・金額ともに前年をやや下回ったものの、新型コロナ前と比較すると大きく上回っている(※2019年度同月比:購入量 110.7%、金額 111.6%)。
2.小売動向
2月概況
- 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の2月の販売統計速報によると、畜産部門の売上高は1,099億円(前年同月比102.0%、既存店ベース100.1%)と前年同月を上回った。総じて良好な荷動きで、気温が低めに推移したことで、特に豚肉の鍋商材の好調が報告されている。
- 日本チェーンストア協会が公表した2月販売概況によると、畜産品の売上は846.3億円(店舗調整後で前年同月比102.4%)となり、前年をわずかに上回った。
鶏卵・鶏肉・豚肉は荷動きが良好であったが、牛肉・ハム・ソーセージ類の荷動きが鈍いと報告されている。
3月概況
- 3月の荷動きは、新型コロナ感染症の感染者拡大で外食需要は低迷しているものの、内食需要は底堅く堅調となっている。特に、厳しく冷え込む気候が続いたため、鍋需要の好調が続いており、国産物・冷蔵品はスライス用のバラ、切り落とし用のモモの引き合いが強く、カタロース・ウデがそれに続く。
ロースは前月に続き低調で、スソ物・挽き材は感染拡大による休校等の広がりから、給食需要が低迷して鈍い荷動きとなった。
国産物・冷凍品は、前月に続き、バラを中心に堅調な荷動きとなった。一方、輸入チルドはベリーの引き合いが強いものの、他の部位に目立つ荷動きはなく、不安定な入荷状況が続いている。輸入フローズンは、外食需要の失速が大きく影響して荷動きは鈍化したままであり、依然として足踏み状態が続いている。
3.加工肉 仕向量
- 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表の令和4年1月の豚肉加工品仕向量は28.6千㌧(前年同月比104.1%)と、前年をやや上回った。
内訳は、国産原料6.1千㌧(前年同月比116.9%)・輸入原料22.4千㌧(同101.1%)で、国産原料は前年を大きく上回り、輸入原料はやや上回った。
なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークは9.0千㌧(前年同月比89.2%)と、前年をかなり大きく下回った。
在庫
1.在庫
- (独)農畜産業振興機構の需給予測(3月29日公表)によると、令和4年2月末の推定期末在庫量は179.2千㌧(前年比97.2%、前月比98.9%)となり、前年をやや下回った。
内訳は、輸入品;156.0千㌧(前年比96.7%、前月比98.7%)が前年をやや下回り、国産品;23.2千㌧(前年比101.3%、前月比100.0%)が前年をやや上回った。
また、今後の期末在庫は、3月が170.3千㌧(同93.6%)、4月が169.1千㌧(同91.6%)と、いずれも前年を下回って推移するものと見られる。
枝肉相場
1. R4年3月 速報値
- 令和4年3月の東京市場枝肉卸売価格(速報値;3月31日時点)は、509円/㎏(前年比106.1%)と前年を上回った。
前半は輸入物の数量不足に加え、鍋需要などの内食需要に支えられ底堅く推移した。しかし、後半はまん延防止等重点措置の解除や気温の上昇による外食・行楽需要へのシフトおよび食肉業者の年度末決算に向けた在庫調整のための買い控えなどから軟調に推移した。
なお、東京市場「上物」は、月間平均価格が3か月連続で500円超となり、前年より堅調に推移している。
2.予測 R4年 4月
- 令和4年4月出荷予測頭数(農水省食肉鶏卵課;令和4年3月14日付け)は1,386千頭(前年同月比96%)と前年をやや下回る出荷頭数となっている。
4月の枝肉相場は、輸入量が前年同月を大きく下回る(前年同月比89.6%)との予測から輸入チルドの供給不足は継続すると見込まれること、まん延防止等重点措置の解除により外食需要の緩やかな回復が見込まれること、焼き材需要などの内食需要が堅調に推移すると見込まれること、および全国の出荷頭数が前年を下回る見込みであることなどから強含みの堅調な相場展開が予想される。
相場予想: 東京市場、税込み
|
R4年 2月実績 |
R4年 3月速報値 |
R4年 4月予測 |
R4年 5月予測 |
上物(前年比) |
512円(102.4%) |
509円(106.1%) |
520円(105%) |
540円(107%) |
備考
国内生産量の推移
暦年 |
国内出荷頭数 |
千頭 |
前年比% |
H30年 |
16,429 |
100.6 |
R 1年 |
16,320 |
99.3 |
R 2年 |
16,686 |
102.2 |
R 3年 |
16,836 |
100.9 |
R 3年 11月 |
1,504 |
103.5 |
R 3年 12月 |
1,510 |
99.4 |
R 4年 1月 |
1,430 |
100.8 |
R 4年 2月 |
1,295 |
96.9 |
農水省出荷予測 (千頭:%)
暦年 |
出荷予測 |
頭数 |
前年比 |
R 4年 3月 |
1,444 |
95 |
R 4年 4月 |
1,386 |
96 |
R 4年 5月 |
1,330 |
102 |
R 4年 6月 |
1,327 |
99 |
R 4年 7月 |
1,316 |
100 |
R 4年 8月 |
1,326 |
100 |
令和4年3月14日更新
輸入量の推移 財務省:通関実績
暦年 |
輸入数量 |
チルド数量 |
トン |
前年比% |
トン |
前年比% |
H30年 |
924,971 |
99.2 |
406,752 |
102.0 |
R 1年 |
958,963 |
103.7 |
407,360 |
100.1 |
R 2年 |
891,807 |
93.0 |
416,334 |
102.2 |
R 3年 |
903,455 |
101.3 |
420,361 |
101.0 |
R 3年 11月 |
78,525 |
111.3 |
34,153 |
88.6 |
R 3年 12月 |
74,543 |
104.2 |
30,629 |
83.1 |
R 4年 1月 |
82,587 |
123.9 |
38,950 |
116.2 |
R 4年 2月 |
71,885 |
111.9 |
35,156 |
111.1 |
家計消費量 (グラム,円,%)
暦年 |
全国1世帯当り |
数量 |
前年比 |
金額 |
前年比 |
H30年 |
21,514 |
103.5 |
30,591 |
101.9 |
H31年 |
21,178 |
98.4 |
29,637 |
96.9 |
R 2年 |
22,973 |
108.5 |
32,861 |
110.9 |
R 3年 |
22,559 |
98.2 |
31,892 |
97.1 |
R 3年 11月 |
1,841 |
95.9 |
2,670 |
97.2 |
R 3年 12月 |
1,921 |
89.6 |
2,808 |
93.1 |
R 4年 1月 |
1,923 |
96.7 |
2,755 |
97.8 |
加工品仕向量
暦年 |
加工品仕向量 |
千トン |
前年比 |
H30年 |
376.6 |
100.0 |
R 1年 |
372.1 |
98.8 |
R 2年 |
376.7 |
101.2 |
R 3年 9月 |
35.1 |
116.4 |
R 3年 10月 |
31.6 |
97.2 |
R 3年 11月 |
36.0 |
107.4 |
R 3年 12月 |
34.0 |
102.4 |
R 4年 1月 |
28.6 |
104.1 |
市況の推移(東京市場)
暦年 |
豚枝肉「上物」 |
円/㎏ |
前年比 |
H30年 |
518 |
91.0 |
R 1年 |
524 |
101.2 |
R 2年 |
561 |
106.9 |
R 3年 |
546 |
97.3 |
R 3年 12月 |
578 |
108.0 |
R 4年 1月 |
506 |
101.8 |
R 4年 2月 |
512 |
102.4 |
R 4年 3月速報値 |
509 |
106.1 |
※税込み