JA全農ミートフーズ株式会社

相場

2022年04月
牛肉

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供給

1.国産

  • 令和4年2月の成牛と畜頭数は、77.5千頭(前年同月比100.6%)と前年並みとなった。
    内訳を見ると、和牛:33.6千頭(前年同月比100.2%)、交雑牛:17.7千頭(同103.4%)は前年を上回り、乳牛去勢:11.5千頭(同 91.6%)は前年を下回った。
  • 令和4年3月の成牛と畜頭数は、速報値(3月31日まで集計)で89.1千頭(前年比99.7%)と前年並みとなっている。
  • (独)農畜産業振興機構の需給予測(3月29日公表)によると、4月の出荷頭数は和牛・交雑牛の増加により、前年をやや上回る見込みとなっている。
    そのため、3か月平均(2~4月)では、出荷頭数(前年同期比99.8%)、生産量(同100.8%)と前年並みの予測となっている。

2.輸入

  • 令和4年2月の輸入通関実績は、全体で37.8千㌧(前年同月比101.2%、前月比93.5%)と前年をやや上回り、内訳ではチルド;16.4千トン(前年比91.8%、前月比100.6%)、フローズン;21.3千㌧(前年比109.8%、前月比88.7%)となった。輸入相手国別では、米国や豪州での現地価格が高騰した影響を受け、チルドでは米国・豪州や他国からの数量は減少したものの、フローズンでは米国以外の国が増加している。
    (参考:形態別相手国別輸入数量)
    チルド   :米国8.0千㌧(前年比 86.5%)、豪州6.3千㌧(同 92.5%)、カナダ0.8千㌧(同 84.5%)、ニュージーランド0.5千㌧(同 90.2%)、メキシコ0.4千㌧(同 156.2%)、
    フローズン:豪州9.0千㌧(前年比108.6%)、米国6.2千㌧(同 82.7%)、カナダ2.4千㌧(同 110.7%)、ニュージーランド1.8千㌧(同 236.9%)、メキシコ1.0千㌧(同 310.4%)
  • (独)農畜産業振興機構の需給予測によると、3月および4月の輸入数量は、米国・豪州における現地価格の高止まりに加え、船積みの混乱や入船遅れ等から前年を大幅に下回ると見込まれている。
    令和4年3月 チルド;16.8千㌧(前年同月比73.6%)、フローズン;20.7千㌧(同88.8%)
    令和4年4月 チルド;17.8千㌧(前年同月比69.6%)、フローズン;22.5千㌧(同75.9%)
    直近3か月(2~4月)平均 チルド;16.9千㌧(前年同月比76.5%)、フローズン;21.5千㌧(同89.0%)と大幅に下回る見込み

需要

1.家計消費

  • 総務省発表の令和4年1月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は544g(前年比93.6%)、支出金額が1,781円(同92.8%)となり、支出金額・購入量ともに前年同月を下回った。(※前々年度同月比:購入量 107.7%、金額 104.5%)

2.小売動向

2月概況

  • 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の2月の販売統計速報によると、畜産部門の売上高は1,099億円(前年同月比102.0%、既存店ベース100.1%)と前年同月を上回った。総じて良好な荷動きで、気温が低めに推移したことで、豚肉、特に鍋商材の好調な荷動きが報告されている。
  • 日本チェーンストア協会が公表した2月販売概況によると、畜産品の売上は846.3億円(店舗調整後で前年同月比102.4%)となり、前年をわずかに上回った。
    鶏卵・鶏肉・豚肉の荷動きは良好であったが、牛肉・ハム・ソーセージ類は荷動きが鈍く低調との報告となっている。

3.外食

2月概況

  • 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査2月度結果報告によると、前年2月は緊急事態宣言下であったため前年比こそ104.8%となったものの、新型コロナ禍以前の2019年比では84.5%にとどまっている。テイクアウトが好調な一方で、店内飲食を中心に低迷が続き、依然として厳しい情勢である。
    業態別;①ファーストフード 前年同月比107.1%、2019年度同月比105.4% 生活スタイルにテイクアウトが定着し好調、新型コロナ前も上回った
    牛丼等の和風は持ち帰りや月替わり商品が好調、前年同月比105.6%
    ②ファミリーレストラン 前年同月比 99.3%、2019年度同月比 67.9% 焼肉店は他業態からの鞍替えにより店舗数増、前年同月比100.8%と健闘した
    ③ディナーレストラン 前年同月比101.9%、2019年度同月比 50.7% 前年はやや上回ったが、コロナ前の半分程度となった
    ④居酒屋 前年同月比105.0%、2019年度同月比 21.4% 前年は上回ったが、コロナ前の2割強と厳しい環境が続いている

在庫

1.在庫

  • (独)農畜産業振興機構の需給予測によると、令和3年2月末の推定期末在庫量は133.5千㌧(前年比106.7%、前月比100.7%)と前年を上回った。
    内訳は、輸入品;119.4千㌧(前年同月比106.1%、前月比101.6%)、国産品;14.1千㌧(同112.1%、同93.6%)となり、輸入品・国産品ともに前年実績を上回っている。
    なお、今後の期末在庫の推移は、3月末;126.1千㌧(同107.4%)、4月末;118.2千㌧(同100.5%)と、いずれも前年を上回って推移するものと見込まれている。

枝肉相場

1. R4年3月速報値

  • 令和4年3月の東京市場枝肉卸売価格(速報値;3月31日時点)は、和牛去勢A5が2,640円(前年比94.7%)、和牛去勢A4が2,402円(同92.8%)、和牛去勢A3が2,196円(同 91.4%)、交雑牛B3が1,525円(同 95.3%)、乳牛去勢B2が1,067円(同107.8%)であった。

2. R4年4月予測

  • 令和4年4月の国内出荷予測頭数((独)農畜産業振興機構公表)は、和牛が42.8千頭(前年比101.5%)、交雑牛が21.5千頭(同 109.2%)、乳用牛が26.2千頭(同 95.8%)と、乳用牛以外は前年を上回り、出荷頭数(85.7千頭・同 99.8%)・生産量(27.4千㌧・同100.8%)は、ほぼ前年並みの予測である。
  • 3月の枝肉相場は、決算前で買い控えがあったものの、まん延防止等重点措置の解除による外食需要の緩やかな回復や好調な輸出需要に支えられた。
    そのため、前年には及ばないものの、前月比で和牛・交雑牛の価格が上昇したことに加え、輸入牛肉の代替需要から乳牛去勢牛の引き合いも強く、総じて上げ相場となった。
  • 4月の枝肉相場は、GWに向けた行楽需要の高まりから和牛・交雑牛の焼き材の引き合いが強くなることが予想され、特に和牛は昨年同月を上回る価格まで上昇することが見込まれる。乳牛去勢牛についても輸入代替需要が続いていることから底堅い相場展開が見込まれる。
枝肉相場予想:東京市場【税込】
2月実績 3月速報値 4月予測 5月予測
和牛去勢「A-5」 2,537円
(94.7%)
2,640円
(94.7%)
2,810円
(100.1%)
2,850円
(107.4%)
和牛去勢「A-4」 2,263円
(93.1%)
2,402円
(92.8%)
2,650円
(100.7%)
2,600円
(108.7%)
交雑去勢「B-3」 1,425円
(96.0%)
1,525円
(95.3%)
1,730円
(101.5%)
1,730円
(103.4%)
乳牛去勢「B-2」 995円
(105.0%)
1,067円
(107.8%)
1,050円
(103.1%)
1,050円
(97.0%)

部分肉相場

1. R4年4月予測

首都圏仲間価格【税抜】
和牛:4等級 ホルス:2等級 交雑牛:3等級
和牛カタセット(スネなし):  4,000円 ホルスカタセット(同):  2,400円 交雑牛カタセット(同):  2.500円
和牛ロースセット(ヒレなし): 6,300円 ホルスロースセット(同): 2,950円 交雑牛ロースセット(同): 4,000円
和牛モモセット(スネなし): 4,100円 ホルスモモセット(同):  2,100円 交雑牛モモセット(同):  2,600円
和牛トモバラ:         2,000円 ホルストモバラ:      1,000円 交雑牛トモバラ:      1,500円

備考

国内生産量の推移(単位:千頭・%)
暦年 和牛計 交雑牛計 乳牛去勢計 成牛計
頭数 前年比 頭数 前年比 頭数 前年比 頭数 前年比
H30年 452.9 103.0 249.3 104.0 177.8 92.9 1,051.7 101.1
R 1年 457.8 101.1 236.7 94.9 167.9 94.4 1,038.6 98.8
R 2年 477.2 104.2 227.8 96.2 161.6 96.2 1,047.1 100.8
R 3年 483.1 101.2 228.9 100.5 154.5 95.6 1,054.6 100.7
R 3年 11月 52.7 98.7 23.0 104.7 13.2 94.8 106.5 101.2
R 3年 12月 47.4 100.2 21.3 99.7 12.4 92.8 97.4 100.2
R 4年 1月 35.1 103.8 18.7 107.3 11.6 93.8 81.3 103.3
R 4年 2月 33.6 100.2 17.7 103.4 11.5 91.6 77.5 100.6
輸入量の推移(単位:千トン,%)
暦年 輸入数量合計 チルド数量 フローズン数量
数量 前年比 数量 前年比 数量 前年比
H30年 607 106.0 279 104.9 329 107.0
R 1年 615.0 101.3 275.0 98.6 340.0 103.6
R 2年 600 97.6 262 95.1 339 99.5
R 3年 585 97.4 264 100.9 321 94.7
R 3年 10月 55.2 108.3 20.5 96.0 34.7 117.3
R 3年 11月 42.7 86.3 16.4 76.1 26.2 94.2
R 3年 12月 45.7 92.8 20.8 88.0 24.9 97.2
R 4年 1月 40.4 91.8 16.3 79.2 24.1 102.9
R 4年 2月 37.8 101.2 16.4 91.8 21.3 109.8

*財務省:通関実績

総務省:家計消費量(グラム,円,% )
暦年 全国1世帯当り
数量 前年比 金額 前年比
H30年 6,720 102.5 21,871 99.6
R 1年 6,558 97.6 21,178 96.8
R 2年 7,199 109.8 23,677 111.8
R 3年 6,748 93.7 23,210 98.0
R 3年10月 504 87.3 1,760 99.4
R 3年11月 491 87.2 1,675 91.2
R 3年12月 722 92.1 2,983 96.6
R 4年 1月 544 93.6 1,781 92.8
輸出量の推移(単位:トン、%)
暦年 チルド数量 前年比
H30年 3,560 131.6
R 1年 4,339 121.9
R 2年 4,845 111.7
R 3年 7,879 162.6
R 3年 11月 800.3 157.9
R 3年 12月 941.3 158.4
R 4年 1月 461.1 120.4
R 4年 2月 461.2 114.4

※輸出数量は冷蔵品のみ

市況の推移 : 東京市場(税込み、単位:円 /㎏、%)
暦年 和牛去勢 A-5 和牛去勢 A-4 交雑牛去勢 B-3 乳牛去勢 B-2
価格 前年比 価格 前年比 価格 前年比 価格 前年比
H30年 2,808 99.7 2,474 100.1 1,523 101.8 1,039 104.6
R 1年 2,732 97.3 2,408 97.4 1,626 106.7 1,016 97.8
R 2年 2,459 90.0 2,103 87.3 1,398 85.9 924 91.0
R 3年 2,702 109.9 2,427 115.4 1,554 111.1 1,004 108.6
R 3年 11月 2,715 103.1 2,465 105.7 1,454 102.8 1,032 118.9
R 3年 12月 2,828 98.5 2,578 98.2 1,543 92.1 1,084 116.9
R 4年 1月 2,613 98.1 2,344 96.5 1,466 93.1 1,024 103.3
R 4年 2月 2,537 94.7 2,263 93.1 1,425 96.0 995 105.0
R 4年 3月速報値 2,640 94.7 2,402 92.8 1,525 95.3 1,067 107.8

農水省食肉流通統計(速報値は農畜産業振興機構が公表する東京市場の平均枝肉価格)